子どもが欲しいのになかなか授からず、不妊治療に力を注ぐカップルは珍しくありません。しかし不妊治療は精神的にも体力的にも辛いことが多く、治療に必死になっている女性を傍目に、男性はその気になれず萎えてしまうこともあるようです。 30代男性からの相談:「不妊治療が負担?いざとなると萎えてしまう」不妊治療中ですが、排卵期を狙ってのセックスに気分が乗れず困っています。性欲が若干落ちてきている上に、さらに焦る妻の姿に萎えている自分がいます。性欲は普通にあり我慢できず自慰をする時もあるのですが、いざとなると興奮が冷めてしまい困っています。他の患者さんに同じような症状で困っている方はいるのか、また克服できた症例や対策などがあれば知りたいです。(30代・男性) スキンシップであることを忘れずに不妊治療中は、性行為の日にちなど細かいことまで指定されるため、どうしてもセックスが義務的なものになってしまいがちです。しかしあくまでも夫婦間のスキンシップであることを忘れず、互いに興奮するようなムード作りなどをして工夫してみてください。 不妊治療を行っているのなら、医師から日にちや具体的な時間まで指示される場合もあります。おっしゃるように、この日にといわれても気分がのらないこともあるでしょうし、性行為が子どもを作るための義務的な作業に感じているのかもしれません。奥様は毎月1〜2回のチャンスに必死になっていると思いますが、性行為は作業ではないので、夫婦の絆を深めるスキンシップだということを忘れないでください。 奥様は、妊娠に対するプレッシャーやなかなか妊娠しないストレスがあると思いますので、理解してあげてください。奥様の排卵日はだいたい把握しているでしょうから、そろそろかなと思う日はご主人の方から奥様を誘ってみてください。 時にはホテルに行ったりして場所を変えるのもよいですし、照明を調節したりムードのある音楽をかけたりDVDを観たり、奥様に新しい下着をつけてもらうなど、互いが興奮するような雰囲気を作ってみましょう。不妊治療は夫婦が協力しないとできないので、色々工夫してみてください。 一種の勃起障害の可能性セックスが単なる子作りの作業のように感じてしまうと、精神的なものからくる勃起障害になってしまうこともあると看護師さんは説明しています。 セックスは互いのことを求め愛し合うからこそ、気分も盛り上がりそれが性欲になります。セックスが性欲ではなく作業のようなものに変化しているとすれば、今の状態は一種の勃起障害にあたります。 勃起障害には身体的な問題と精神的なことが原因となる場合がありますが、相談者の方の場合は精神的なタイプのようです。奥さんでは萎えても、他の女性が出演するアダルトビデオなどでは、途中で萎えることなくしっかり勃起するのではないでしょうか。このような場合はバイアグラなどの薬を使うことで解決することがあり、勃起力が上がることで自信がついて積極的になれるそうです。 どうしても女性側の方が必死になってしまうので、夫婦間で微妙な温度差が出てしまうこともあるようです。しかし、不妊治療は夫婦の協力なしでは成功しません。義務感でセックスをするのではなく、互いに求め合えるようなムード作りをすることも大切なようです。 |