更年期障害は女性ものだけではありません!更年期障害というと女性特有のものと勘違いしがちですが、男性にも更年期障害があります。 男性の更年期障害はLOH症候群とも言われます。 男性の更年期障害も女性同様ホルモンの分泌量の低下によっておこります。 違うのはホルモンの種類だけで男性の場合はテストステロンの分泌量が低下することによって起こります。 テストステロンの分泌は20代が最高でそこから年々1〜2%程度ずつ低下していきます。 これはあくまで参考数値としてであり、ストレスなどが多い環境の場合にはもっと大幅に低下していきます。 年代
20代
30代
40代
50代
60代
70代
テストステロン分泌量
16.8(pg/ml)
14.3(pg/ml)
13.7(pg/ml)
12.0(pg/ml)
10.3(pg/ml)
8.5(pg/ml) テストステロンの減少はどのような症状が現れるのか、どうやって改善や予防をしていけばいいのかをご紹介していきます。 → 勃たないかも・・なんて不安から解き放たれてみませんか? どんな症状がでるのか?テストステロンの減少は性的な部分に現れるだけではなく精神にも大いに影響します。 性的な部分の影響でいうとテストステロン減少に伴い一酸化窒素の生成量も減少します。 一酸化窒素が減少するということは勃起に必要な血管拡張作用が十分に得られなので中折などの症状が現れるようになります。 また性欲自体も減少したり、精子の生成能力が落ちたりと様々な症状が現れます。 肉体的な面でいうと、 心筋梗塞や脳梗塞のリスクの上昇 筋肉痛 メタボリックシンドローム 筋肉量の低下 発汗 ほてり 睡眠障害 倦怠感
そして精神的な部分では、 など本当に、本当に多岐に渡る障害がでます。 しかも男性更年期障害の厄介な点が2つあります。 それは、 といったものです。 女性の更年期障害はホルモンバランスが一気に崩れるので気づきやすいのですが男性更年期障害は先程ご紹介したように年々低下するテストステロンにより発症します。 年1〜2%程度の緩やかさなのでなんとなくそうかな?と感じている人が多いものの断定まではいっていないというのはそういう理由があります。 また最近よく言われるのがうつがEDを発症するのか、EDになったからうつになったのかということです。 この問題に対する回答としては相互に作用しあうということが研究ではわかっており、テストステロン減少に伴い抑うつ感などを感じるとさらにテストステロンが減少します。(参考:日本新薬HP) そしてテストステロンが減少することでさらに抑うつ感を感じるといったように負のスパイラルに陥る可能性があります。 日本は世界でもEDの発症率が高い国です。 それはなぜか? それは複雑化する社会の中で非常にストレスが多様化し、それを受ける側が耐え切れなくなってきているからなんですよね。 ストレスが継続するとテストステロンが減少することも研究でわかっているので注意が必要です。
LOH症候群はどれくらいの年齢で発症するの?更年期とは一般的には40代後半から50代前半をさします。 男性更年期障害は40代以降で発症することが多いようです。 しかし不規則や生活や乱れた食生活などを繰り返すとテストステロンが減少し、20代でも更年期障害に似た症状が出る人もいます。
食品添加物とか色々現代人の体をむしばむものが多いんじゃ。 なので、あくまで年齢は参考という程度にとどめておくことが大事で、 「自分はまだ40代前半だから・・・・」 などといった判断は危険ですね。
どうやってLOH症候群かどうかわかるのか?検査方法は?LOH症候群かどうかは簡単自己診断はできるものの正確には病院で血中ホルモン値などを検査して判断されます。 あくまでも簡単な自己診断なのですが4つ以上あてはまる場合にはLOH症候群症候群を疑ってみたほうがいいでしょう。 特に男性は自分が病気であることを認めたくないという変なプライドがありますが、治療が遅れれば遅れるほど深刻化します。 最悪の場合、うつ病の発症などもありますので勇気を出してまずは病院で診察を受けることが大切です。 病院での検査方法は、血液検査や問診が主な検査になります。 LOH症候群の診断には血中の男性ホルモン値を測定します。 男性ホルモンにはテストステロンやジヒドロテストステロンなどいくつか種類がありますが日本の場合は、遊離型テストステロン(活性型のホルモンでテストステロン全体の1〜2%程度をしめる)の値で診断を行います。 「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)診療の手引き」によると、 という線引になります。 また病院に行く際には午前中がよいです。 理由としては男性ホルモンは夜間寝ている間に回復し、起床から夜にかけて低下し、 そしてまた寝ている間に回復するため午前中のほうがテストステロン値が高いからです。 治療はどうやって行うのか?どこでできる?治療は基本的には病院で行います。 軽度の場合、漢方薬やプラセンタ療法などを行います。 また8.5pg/ml以下の場合には男性ホルモン補充療法を行います。 1点注意が必要ですが、男性ホルモン補充療法をすると睾丸が萎縮する場合があります。 これはテストステロンの95%を作っているのが睾丸で作られているからです。 外部からテストステロンが補充されることで十分な量のテストステロンがあると勘違いをし生産しなくなると共にその機能が減退していくんです。 ですので年齢的に多くはないとは思いますが、子作りを考えているといったような場合には、診断の際にしっかりとお医者さんに伝えることが大切です。 注射が苦手な方は男性ホルモン軟膏のシップを行う治療もあるようです。 ホルモン補充療法の場合、前立腺肥大症や前立腺がんの可能性があがるため、定期的に前立腺の検診やPSA検査(前立腺がんマーカー)を受ける必要があります。 ですので定期的に通院も必要になるため時間的な制約は大きくなります。 LOH症候群症候群の改善・対策は?男性更年期障害(LOH症候群)はテストステロンの減少によって起こる症状です。 ということは普段からテストステロンが減少しないように心がける、そしてテストステロンを増やすような生活習慣にすることである程度は予防が可能です。 筋トレなどでもテストステロンの分泌量が増えることは研究でわかっていますし、テストステロンの分泌を増やしたり生成を促進するようにしっかりと栄養バランスを考えて摂取することも大切です。 あ!その症状、男性更年期障害(LOH症候群)かものまとめ男性更年期障害は誰にでも起こりうる症状です。 しかしながら治療を受ける人は多くはありません。 体調が悪いのは年のせいだ、もう若くないんだからしょうがないと半ば勝手に自己完結してしまう人が多いようです。 現代は寿命も延びて来ており、男性も80歳目前まで平均寿命がきています。 あなたが今50代、60代でもあと20年はあるわけです。 ちょっとした一歩を踏み出せば症状が劇的に改善する可能性があります。 LOHで苦しんでいるのはあなただけではなく、あなたの家族も苦しんでいます。 大切な家族のためにもまずは病院で一度診断を受けてみてはいかがでしょうか?
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