最近、男性不妊という言葉をよく耳にするようになりましたが、不妊はもはや女性側だけの問題ではなくなってきています。男性がオナニーをする頻度については個人差がありますが、頻回なオナニーが男性不妊の原因となってしまうことはあるのでしょうか。 【目次】 1.不妊症の心配はないが激しい自慰行為はEDの原因に 2.精子によいとされる栄養素は? 3.精子に良いとされる栄養素を含む食材は? 4.食事だけでの摂取が難しい場合はサプリがオススメ
20代男性からの相談:「2日に1回はオナニーするが、将来的に男性不妊にならない?」最近、男性不妊が取り上げられることが増えてきました。精子の数が少ないことが不妊の原因になると知りましたが、自慰行為のしすぎによって精子の数が減少し、男性不妊に繋がってしまうことはあるのでしょうか。だいたい2日に1回は自慰行為をしますが、将来的に男性不妊になってしまうのではと心配しています。精子の数を増やす方法などはあるのでしょうか。(20代・男性) 不妊症の心配はないが激しい自慰行為はEDの原因にオナニーのしすぎで一時的に精子の数が減ることはあっても、不妊症になるほどのことではないと医師や看護師さんは説明しています。しかし激しい自慰行為を繰り返していると、将来ED(勃起不全)になってしまう可能性があるようです。 男性不妊症を判断する場合は精子の数や活動性を調べますが、精液1mlに2000万匹以上の精子がいる場合や、射精1時間以内の精液の中で25%以上が活発な運動をしている場合は不妊症にはなりません。頻回にオナニーをしていると、1回の射精での精液量が減少しますが、新しい精子や質のよい精子を作るためには、定期的に射精した方がよいという意見もあります。(医師) 自慰行為を繰り返したとしても精子の数が減ることはないですが、オナニーをしていない翌日とした翌日では、精巣にため込まれている精子の数に違いは出てきます。しかしその程度で不妊症の原因になることはないので、心配はいらないでしょう。(看護師) 個人差がありますが、精巣が空の状態から精子で満たされるまでは約3日間かかるといわれていますので、自慰行為は少なくても3日ほどは間隔をあけるようにしてください。また、床に擦りつけたり器具を使ってのオナニーはペニスを傷つけることもありますし、不感症やEDの原因にもなるので注意が必要です。(医師) 精子によいとされる栄養素は?精子の活動性を高めたり質のよい精子を作るための栄養素について、次のように看護師さんは説明しています。 以前は不妊といえば女性側に問題があるというイメージでしたが、最近は精子の異常が多くみられるようになり、男性の不妊治療も随分と表向きになって知られるようになりました。精子の数を増やしたり質をアップさせるものとしてはコエンザイムQ10、ビタミンC・E、亜鉛、オメガ3脂肪酸などが効果があるといわれています。(看護師) オナニーは精子の数が回復するまで、3日程度の間隔をあけた方がよいようです。激しいオナニーはEDの原因になるので控えるようにし、質のよい精子を作るために必要な栄養素についてもアドバイスいただきましたので、ぜひ参考にしてみてください。 精子に良いとされる栄養素を含む食材は?
ここでは看護師さんが教えてくれた良質な精子を作るために良いとされる栄養素を含む食材を紹介していきますので食生活の参考にしてみましょう。 コエンザイムQ10 イワシ 鯖?豚肉?牛肉 イカ ほうれん草 ブロッコリー ピーナッツ 大豆 オメガ3脂肪酸 秋刀魚 イワシ?ニシン?カマス 鯖 鯵 クルミ 大豆 えごま 亜鉛 生牡蠣 レバー?ほや?牛肉 カニ缶 卵 たらこ ビーフジャーキー パルメザンチーズ ビタミンC せん茶の茶葉 焼きのり?味付けのり?赤ピーマン 黄ピーマン 柚子の果皮 アセロラジュース パセリ 芽キャベツ ビタミンE あん肝 すじこ?キャビア?鮎 イワシ たらこ 明太子 いくら モロヘイヤ
食事だけでの摂取が難しい場合はサプリがオススメ
それぞれの栄養素には目安となる1日の摂取量が決まっています。摂りすぎても、取らな過ぎてもいけないので日頃からバランスのとれた食生活を心がけることをおすすめします。 特に不足しがちと言われる亜鉛やコエンザイムQ10は、一日の摂取量を食事から満たすのが難しくサプリで補充している人が多いようです。 例えば、亜鉛であれば男性は一日の摂取目安量10g程度ですが、これを食事に直すと卵13個分くらいに相当します。又、コエンザイムQ10の一日の摂取目安量は100gとされ、こちらも食事に置き換えるとイワシ26匹分に相当しています。 一日三回に分けてもこれでは摂取しきれないため、こういった不足栄養素の補給はサプリからするのが一般的に人気となっています |