インフルエンザ予防のために、とマスクの品切れが続いたのは記憶に新しいと思います。しかし感染拡大防止には有効なマスクも、直接の予防効果には疑問があります。今回は、マスクよりも頼れるインフルエンザ予防アイテムをご紹介します。
ウイルスが潜んでいるのは、あなたの「手」!?
何気なく口元を覆った手。ウイルスがついていない自信はありますか?
人の咳やくしゃみは気になっても、自分の手で触れるものに大しては無防備な人が多いようです。
例えば電車の吊り革、会議室のホワイトボードのペン、共用スペースのパソコンのマウス、トイレのドアや会社の入り口などなど。ウイルスを持っている誰かが、くしゃみを押さえた手でどこかに触れた場合、人の手から手を介してインフルエンザウイルスが広がり、食事やくしゃみなどのタイミングで体内に入ってしまう可能性は非常に高いのです。
不特定多数の人が触る部分は決まっているので、まずは危険と考えられる場所を意識することが第一。例えば複数の人が同時に使う会議室の場合、会議室内で手から手へウイルスのリレーをしてしまわないよう、注意しなければなりません。また、トイレから出た後のドアノブも多くの人が触れるので、その手ですぐに髪などに触れてしまうのもリスクの高い行為です。
また、外出から帰宅した後で室内の電気スイッチやドアを触ることで、外のウイルスが室内の場所に付いてしまうこともあります。
以上のように考え始めると、非常に神経質な話に聞こえてしまうかもしれません。しかし自分の手を介して、色々な場所や自分の持ち物がウイルスの付着場所にならないように注意するのは、ワクチン接種以外で考えられる、最も効果的な予防法なのです。