夏バテ解消（1） 

「啓脾湯」は明時代の「万病回春」という書物で紹介されてあり、漢方方剤の中でも下痢症や慢性胃腸炎、冷え性などに処方される漢方薬です。痩せ型で顔色が悪く、冷え性、体力のあまりない人で下痢気味で食欲不振の傾向にあるものによく処方されてあります。
　同仁堂啓脾丸は北京同仁堂から啓脾湯に基づき、造られた飲みやすい丸剤であります。本商品は茶褐色の大蜜丸で、味が甘です。
　同仁堂啓脾丸は健脾（脾の働き（消化機能）を高めること）、和胃（胃気不和を治療すること）の作用があります。慢性胃腸炎、消化不良、下痢、胃腸虚弱などによく用いられます。

同仁堂加味香連丸は浅い黄色の水丸で、やや香りがあり、味が微苦です。本商品は清熱（熱邪を解消すること）、除湿（体内の余分な水分を排出させること）、止瀉（下痢をとめること）の作用があります。急・慢性胃腸炎、下痢、細菌性腸炎、ウイルス性腸炎などに用いられます。

同仁堂藿香正気水は夏の保健薬と呼ばれます。同仁堂藿香正気水は胃腸型インフルエンザおよび夏期の下痢を伴う感染症に広く応用されます。とくに夏季に冷房・扇風機にあたり過ぎて頭痛、発熱してかぜをひいた場合とか、寝冷えをしたとか、胃腸の調子がくるって食欲を失い、お腹が痛い、下痢をするといった場合に、湿邪（しつじゃ）の障害を取り除く働きがあってよく使われます。

同仁堂加味藿香正気丸も夏の保健薬と呼ばれます。夏の感冒、暑さによる食欲不振・下痢（泄瀉）・全身倦怠、胃腸型感冒、インフルエンザ、急性胃腸炎、胃・十二指腸潰瘍、慢性結腸炎、食中毒、流行性耳下腺炎などで湿困脾胃を呈する方、中暑（暑さ当たり）、小児の食滞による咳嗽、小児のいぼ（顔面や手足に多発する疣）、歯痛、水あたりに用いられます。とくに夏季に冷房・扇風機にあたり過ぎて頭痛、発熱してかぜをひいた場合とか、寝冷えをしたとか、胃腸の調子がくるって食欲を失い、お腹が痛い、下痢をするといった場合に、「湿邪」（しつじゃ）の障害を取り除く働きがあってよく使われます。常用すると胃腸を整え、心身を爽快にします。

同仁堂加味感冒丸は北京同仁堂から造られた緑っぽい褐色の水丸で、やや香りがあり、味が苦です。本商品は清熱（熱邪を解消すること）、散風（風の邪気を追い出すこと）、解表（発汗させること）、止咳（咳をとめること）の作用があります。内熱がありながら、外部から寒邪を受けられるによる頭痛、悪寒、発熱、咳嗽、鼻水、咽が疼痛、体がだるくなどに用いられます。

同仁堂銀翹解毒丸6ｇ×10包は北京同仁堂から造られた非処方漢方風邪薬です。本商品は薄い膜がある濃縮水丸で、薄い膜を取り除くと茶褐色の中身が見えます。香りがあり、味が苦です。同仁堂銀翹解毒丸6ｇ×10包は解表（発汗させること）、清熱（熱邪を解消すること）、解毒（体内の毒素を解除すること）の作用があります。風熱風邪、発熱、頭痛、咳嗽、口が渇く、のどの疼痛などに用いられます。

同仁堂清瘟解毒丸は北京同仁堂から造られた黒褐色の大蜜丸で、やや香りがあり、味が甘・苦です。清瘟解毒丸は清瘟（瘟病を除去すること）、解毒（体内の毒素を解除すること）、宣肺泄熱(肺の熱を冷まし、肺の機能を高めること)の作用があります。風邪(風熱風邪)とインフルエンザによる発熱或いは高熱、悪寒、体のだるくて痛み、鼻づまり、鼻水、咳き、頭痛、のどの痛み、口の渇き、舌質（紅、舌苔は黄色）などに用います