射精の際の精液の量が少なくても、子どもはできるものなのでしょうか。今回の相談者は、20代の男性です。以前に比べて量が減ってきたと悩む男性に、専門家からはどのようなアドバイスが寄せられたでしょうか。 20代男性からの相談:「精液の量の減少について」性欲もあって、性器も勃起するのですが、オナニーをしすぎると精液があまり出ません。バナナや納豆を食べたりしていますが、若い頃より量が少なくなり、困っています。勃起はしっかりするのでバイアグラは必要ないと思いますが、子どもをつくれるくらいの精液の量なのか正直心配です。学生時代からオナニーが好きで、ずっとしていた記憶があります。(20代・男性) 妊娠に大切なのは精子の数と運動率妊娠には、精液に含まれる精子の数と運動率が重要です。量自体は少なくても、含まれる精子が多く、活発に運動していれば問題はないようです。 一般的に日本人男性が1回に射精する量は2〜6mlといわれています。個人差はありますが、精巣が空の状態から満たされるまで約3日間かかるといわれます。オナニーをしすぎると、精液が減るのではなく、射精量が少なくなります。(看護師) WHOによると、自然妊娠に可能な精液量は2mlです。射精するのでしたら、十分に自然妊娠の可能性はあるでしょう。(看護師) 妊娠するために大切なのは、精液の量ではなく、精子の数や運動率です。全体的に量が少なくても、精液1mlに2000万匹以上の精子がいる場合(以前は5000万匹以上)や、射精1時間以内の精液の中で25%以上が活発な運動をしている場合は、男性不妊の原因にはなりません。(看護師) 生活習慣と食生活の見直しで改善も日頃の生活を見直すことで、量を増やせる可能性もあります。食事にも気をつけましょう。 量を増やしたいのでしたら、オナニーの回数を減らすこと、亜鉛やアルギニンを含む食品を中心に、バランスのとれた食事を心がけてください。(看護師) 亜鉛は牡蠣でしたら1日に2〜3粒が目安ですが、毎日は無理ですから、豚肉やパルメザンチーズ、ゴボウなどからも摂るようにしてください。(看護師) アルギニンはアミノ酸の一種で、鶏肉、マグロ、ピーナッツやアーモンドなどに含まれています。 (看護師) 亜鉛は過剰摂取すると、急性亜鉛中毒の副作用が出る場合があります。サプリを併用する場合は、食事からの摂取は控えめにしてください。(看護師) テストステロンの分泌を促進させるために、適度な運動を続けること、睡眠をとってストレスや疲れを残さないこと、飲酒、喫煙、サウナや熱いお風呂に長時間入ることは控えてください。(看護師) 大切なのは量よりも精子の数と運動率です。オナニーを控え、日々の生活を見直すことで改善することもあります。できることから始めてみましょう。 |